バーナンキのFRB

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    マサチューセッツ工科大学の大学院卒、20数年来中央銀行についての研究を続け2005年末にブッシュ大統領が彼を米連邦準備制度理事会(FRB)の議長に指名するまで、ベン・バーナンキは学者として他のどのエコノミストよりも中央銀行について知識を持っていた中央銀行が抱えるすべての重要な問題について、例えばどのように金融市場の恐慌を防ぐか、FRBの政策が株式市場に与える影響の計測の仕方などについて、ベン・バーナンキは秀逸な論文を書いた、彼は大恐慌の原因についての研究に尽力したことによって、金融危機が制御不能になり経済を脅かすようになることを防ぐ方法に関する第一人者の学者となった

    バーナンキの予想を超えたサブプライム問題

    サブプライム問題に端を発し米国の金融市場は世界中を巻き込みながら、金融恐慌さながら暴落を続けている08/9リーマンブラザーズの破綻・AIGの救済とWスタンダードを見せたFRBに対し、それまでにもバーナンキの処方は後手後手に回っていると批判するエコノミストや投資家が多いです


    サブプイムローンについては、議会をはじめ一部の人間は市場の調整機能が余りにも遅いため調整が厳しくなることを心配していましたが、 しかし、バーナンキは07年5月頃まで「住宅市場に与えるサブプライム問題の影響はおそらく限られたものだろう」との見解を講演で表明していました、バーナンキは信用のアロケーションは監督当局より市場の方が優れていると考えていたため、議会による規制については否定的であったのです


    しかしサブプライム問題はそれどころではありませんでした、金融機関は、自分たちが抱込んだ住宅ローン関連の損失がおよそ1000億ドルに上ることは認めたが、住宅保有者が次々と破たんし続けるため、全体の損失額を彼ら自身が把握できず最終損失額は明らかにされなかった、いや分からなかったのです


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    危機が07年の夏から秋にかけて表面化するにつれて、バーナンキは繰り返し悪魔の選択に直面しました、金利を引き下げて物価上昇率のさらなる上昇と、ドルからの逃避というリスクを背負うと同時に、サブプライム住宅ローンという重荷を抱えた人々と企業を救済するのか、それとも、何もしないで住宅市場の問題が実体経済へと波及し、人々が失業し不況に陥るという危険を冒すのか


    どの問題も単独で考えることはできない。なぜならばあらゆる行動は世の中に瞬時に映し出され、他のすべての問題へ波及するからである、そしてたとえ決定を下したとしてもその影響が現れるのは、バーナンキがいつも指摘するように金融政策の効果が出るまでに時間がかかるので、しばらく時間が経ってからとなる


    FRBを初め公開市場委員会は自分たちが正しい決定をしたのかどうかという答えを知りたくとも、実体経済の成り行き、つまり不景気になるかならないか、を見ているしかないのです


    一方FX市場に目を向けると08年3月米経済研究所のエコノミック・サイクル・リサーチ・インスティテュートは、米経済は景気後退入りしたとの見方を示しました、これまでにも07年に3度の利下げを行い市場を調整してきたFRBですが、08年は米大統領選という政治的イベントも有りFRBは、景気後退と物価上昇という二つの悪魔に直面して行かなくてはならず一層の利下げは外国人投資家の米国脱出を起こすのではないかという危惧があります


    外国人投資家は2兆ドルも米国に貸し付けており、彼らが米国から資金を脱出させると、米国の金利は高騰する、現に今ユーロと円に対しドル安が進みドルその物の価値が下がり基軸通貨としてのドルの役割は後退しています、今後も続くと考えられる住宅市場の低迷と同時に、長くて不快な景気後退は続く可能性があるのです


    ただ世界的に見てこのような時非力な個人投資家にとっては、実は千載一隅のチャンスでも有ります、FX市場に限らず株式市場も先物市場も何処もチャンスなのです、FRB議長バーナンキの苦悩は裏返せば如何なる人物もマーケットを思い道理に動かす事が出来ない証です、このような時にこそ個人投資家は正しい知識でリスクマネージメントを確りする事で大きな利益を手にする事が出来るのです


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